2011年8月19日金曜日

Eat Pray Love 【食べて 祈って 恋をして】

2010年のアメリカ映画。
エリザベス・ギルバートによる“食べて、祈って、恋をして~女が直面するあらゆること探求の書”を原作としたドラマ映画。
監督は、ライアン・マーフィー
出演はジュリア・ロバーツハビエル・バルデムジェームス・フランコなど。



あらすじ
ニューヨークでジャーナリストとして活躍するエリザベス(ジュリア・ロバーツ)は、離婚と失恋を経た後、すべてを捨てて自らを探す旅に出る。イタリアでは食の快楽を追求し、インドのアシュラムでは精神力を高めるべくヨガと瞑想(めいそう)に励む。そして、最後に訪れたインドネシアのバリ島では、彼女の人生を大きく変える出会いが待っていた。




舞台は、イタリア・インド・バリ。色んな国ならではをエンジョイしております。
はっきりいってストーリーはどうでも良い感じです。
観ていてただ単に、イタリアのピザ美味しそ~とかインドでの瞑想か~とかバリのウブドの風景を期待していたのですが、こんな感じで撮影ですか~・・とかそんな感じでした。
ちょいと悔い改めながらの楽しい旅行記。
あ、でもバリでのジュリア・ロバーツの服がとても可愛かったです。
ただそれだけです・・・。
個人的に、ニューヨーカーのイメージダウンの映画のような気がしましたが、女性が観たら単純に楽しめる映画って事で。私は正直微妙でしたが。。失礼。
恋愛相手が、ハビエル・バルデムっていうのも、なんか意外でした。
彼って本当雰囲気がありますよねっ。素敵です。


おすすめ度 ★★☆☆☆





2011年8月15日月曜日

Menace II Society 【ポケットいっぱいの涙】

1993年のアメリカ映画。
監督はヒューズ兄弟。双子の兄弟です。
出演はタイリン・ターナーラレンズ・テイトなど。
ウィル・スミスの奥さんジェイダ・ピンケットや、サミュエル・L・ジャクソンなども助演しています。
当時監督は弱冠二十歳での映画づくり。
アフロアメリカンの監督は若くして監督になることは珍しくないそう。




あらすじ
麻薬取り引きのトラブルで父親を亡くし、ドラッグの過剰摂取で母親を亡くしたケインは、ワッツ地区の祖父母のもとで育てられた。“殺られたら殺りかえす”という、日常的に人の死に直面せざるを得ない環境で18歳までなんとか生き延びてきた彼だったが、友人の殺人現場に居合わせた事から、次第に悲劇に巻き込まれてゆく……。




邦題がなぜ【ポケットいっぱいの涙】なんだろう。映画の中身とタイトルが全然しっくりこないです。。。
ブラックムービーといえば、これは観なくちゃね・・・。
ラッパーなどがこういったアメリカの黒人社会での生活を生き抜き、メッセージを発信したりしていますが、これもその一つだと思います。
舞台は暴動でも有名になったLAのワッツ地区。
残虐な暴力シーンが多い映画ですが、ただそれだけではなく心に残るメッセージ性も強く感じる映画です。
アフロアメリカンコミュニティーの現実を色濃く描いています。
“殺し”という事が、頻繁に起きている日常の中でそれが生きていく為には当たり前の手段となってしまう。
スラムの生活がとてもよく見えます。
音楽もかっこ良いので、サントラもお勧め。
まだ観ていない人は観て欲しい映画です。




おすすめ度 ★★★★☆


 


2011年8月10日水曜日

The Heart Is Deceitful Above All Things 【サラ いつわりの祈り】


2004年のアメリカ映画。作家JTリロイの自伝的小説を映画化。
監督はアーシア・アルジェント。監督・脚本・出演をしております。
出演はアーシア・アルジェントジミー・ベネットピーター・フォンダなど。
実話とされていたこのストーリーですが、実際はフィクションだったようです。
母親役・息子役も本当のお話のように思えるほどに、役がはまってました。



あらすじ
里親と暮らす少年ジェレマイアは、ある日突然実母サラのもとへ引き戻される。自由奔放で、トラックの運手飲酒相手の娼婦として働く若い母親サラは、ジェレマイアを破天荒な旅へと連れ出す。トラックでの放浪、次々と変わる同棲相手。社会からドロップアウトした大人たちに囲まれ、母親に振り回される日々。それでもサラを愛し、サラと一緒に生きることがジェレマイアの望みだった・・・。




気分が悪い時には観ない方が良い映画です。
始まりから終わりまで、かなりきついストーリー・映像なので、苦手な人は始まって10分で映画を消してしまいそうな感じ。
ため息が出てしまう程に、痛々しすぎる内容で疲れ果てました。
今まで観た中で1番胸が苦しくて嫌になった映画。最後までよく観たな・・自分。
糞最低な母親で、子供があまりにも、本当に可哀相すぎます。
母親も母親で、親からの愛情を受けずに育ってしまったが為に、息子への愛情の注ぎ方がわからない。それにしてもやりすぎ。
男・酒・ドラッグ・売春・性的虐待・暴力・・・、強烈です。
息子のジェレマイアは次第に母親として受け入れていくのですが、それを母親の愛情ととってしまう。。悲しすぎる。
これを親子愛というならば、理解に苦しむ。
世の中にはいろんな人が居て、いろんな生き方があるけれど、コレはもう救いようのない生き方だと個人的に思う。絶対にこんな人間になりたくはない。
でも、この映画、なにか引き込まれる魅力がありました。
実話ということが頭にあったからかもしれません。でもフィクションだったっていう・・・。
でも実話だったら個人的に★4つくらいの作品。



おすすめ度 ★★★☆☆





2011年8月4日木曜日

髪結いの亭主

1990年のフランス映画。
監督はパトリス・ルコント
出演は、ジャン・ロシュフォールアンナ・ガリエナなど。
82分と短めなシンプルで濃いラブストーリーです。



あらすじ
ある日、美しき髪結いマチルド(アンナ・ガリエナ)のいる理髪店にふと立ち寄ったアントワーヌ(ジャン・ロシュフォール)は、マチルドに唐突にプロポーズする。そして、マチルドとアントワーヌは結婚する。少年時代からの夢をかなえたアントワーヌは、マチルドのそばで濃密な日々を送るようになる。




フランスの映画は、愛の表現が素晴らしいのが多いですね。
穏やかな色あいで、風景などとても美しい映像です。
シュールで官能的な作品です。
アラブ民族のような音楽も良いです。
主人公のジャン・ロシュフォールの純粋な演技。彼の踊りは必見です。
(思わず笑ってしまうダンスです!!)
そして女性理容師を演じるアンナ・ガリエナは美しく、息を飲むような妖艶さで、色気が半端じゃないです。
ストーリーとしては、この映画はずばり“”です。
二人の愛はとてつもなく深い。
誰も、何も、いらない。二人だけの世界。
愛しすぎて、愛を失う恐怖に変わって・・・。
彼女なりの愛の決断はとても衝撃的。
愛情に満ち溢れた幸せの絶頂のまま、時間を止める方法。
それほどの愛情を、彼女は感じていたのでしょうね
もう究極の愛情ですね。観終わったあとジワジワと考えさせられました。
オンナとして、人間として、共感出来る部分もあり、憧れる部分もあり。
悲しくも美しい愛の世界です。



おすすめ度 ★★★★☆

2011年8月3日水曜日

素粒子

2006年のドイツ映画。ミシェル・ウェルベックの同名小説を映画化。
監督はオスカー・レーラー。
出演はモーリッツ・ブライブトロイクリスティアン・ウルメンフランカ・ポテンテマルティナ・ゲデックなど。
小説も読んでみたいな~と思う映画でした。



あらすじ
親の愛を知らずに育ち、正反対な人生を歩んできた異父兄弟が辿る皮肉な運命を、過激な性描写を盛り込み痛烈に描き出す。20世紀末のドイツ。異父兄弟のブルーノとミヒャエルは、性に奔放な母に養育を放棄され、正反対の人間に成長していく。国語教師となった兄ブルーノは、妻子がありながら性的衝動を抑えられず女性を求めて彷徨い続ける。一方、弟ミヒャエルは女性に関心を持てぬまま学究に没頭する。やがてそんな2人に転機が訪れ、それぞれに本当の愛に巡りあうのだが…。




邦題が“素粒子”というしっくりこないタイトルなのであまり観る気がしなかったのですが。
内容が深いのだかなんだかわからなかったです。
兄役のモーリッツ・ブライブトロイの変態な演技がとてもつもなくリアルでした。
本当に演技派な俳優さんだな~と思いました。
70年代の正反対な異母兄弟の全く違う愛、性に対して描いている物語です。
うーん。この異母兄弟ふたりがほんとにキモイのです。失礼。
ややアブノーマルなシーンが多いですが、笑える所もあり展開が読めず・・です。
(笑えないかも?私は笑ってしまいましたが。。。)
ラスト、兄弟は愛に辿り着きます。
二人とも悲しくもハッピーエンドに終わる結末なのですが・・。
月並みなハッピーエンドじゃないところがまた良いです。
他人がどう思われようと自分が幸せに生涯が終われるなら本望。
しかし、海でのラストシーンはあんな向きに座っているのだろうか?
突っ込みどころが多い映画ですな。




おすすめ度 ★★★★☆

2011年8月1日月曜日

Buffalo '66

1998年のアメリカ映画。
監督はヴィンセント・ギャロ。監督、出演、脚本、音楽までも4役こなしています。
出演は、ヴィンセント・ギャロクリスティーナ・リッチアンジェリカ・ヒューストンなど。
映画好きなら、ファンが多い映画だと思います。



あらすじ
刑期を終え、出所したビリー(ヴィンセント・ギャロ)は、故郷に帰ろうとしていた。だが彼はこの5年、自分は政府の仕事で遠くへ行っていると両親に嘘をついていた。しかも、妻までいるという嘘まで。ビリーは、妻を両親に紹介するハメになってしまった。切羽詰ったビリーはダンス教室でレッスン中だったレイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致し、両親の前で妻のフリをするよう脅す。渋々了解したレイラと共に家へと急ぐビリーだが、彼の真の目的は、両親でもない「ある人物」に会うことだった・・・。




この映画は大好きでもう何回も観ているんですが、最近また観直したのですが、やっぱり良い!
映像、音楽、ストーリーが最高です。
ヴィンセント・ギャロの独特な映画の描き方が本当にツボです。
映像はグレーを基調にしていて最初から最後までスタイリッシュです。
主人公のビリーのキャラクターも凄く好きで、外見とは裏腹にウブで真面目なビリーが変なんだけど、可愛いです。
レイラ役のクリスティーナ・リッチはこの映画ではかなりムチムチボディ!それがまた可愛いくて良いです。
あんなど派手なメイクにレオタード姿でもいやらしくないんですよね~。
「HOT CHOCOLATE」の言い方が可愛すぎる・・。
そしてビリーの父親と母親もオカシ過ぎて、笑えます。
ビリーの父親がフランク・シナトラの“Fools Rush In”を歌うシーンであったり、レイラがボーリング場でのタップをダンスのシーンなど、見どころが満載です。
あらゆる愛を知らなかったビリーが愛に目覚めます。
観れば観るほどハマってしまう映画です。
最後のベッドシーンでのビリーの甘えは母性に直撃します。
ラスト、ストリップでの映像と音楽最高です。




おすすめ度 ★★★★★

2011年7月30日土曜日

FIDO 【ゾンビーノ】

2006年のカナダ映画。B級ホラー・コメディです。
監督はアンドリュー・カリーというお方。
出演はキャリー=アン・モスビリー・コノリーディラン・ベイカーなど。
原題の【FIDO】は、アメリカやカナダで王道なペットの名前らしいです。日本ではポチ的な感じでしょうか。




あらすじ
のどかな田舎町ウィラードでは、ゾムコン社によって開発された特殊な首輪着けられたゾンビが、人間によって飼われていた。そんな状況に違和感を覚える少年ティミー(クサン・レイ)だったが、ある日、ご近所の目を気にする母ヘレン(キャリー=アン・モス)の主張により、彼の家でもゾンビ(ビリー・コノリー)を飼うこを決めた。




B級映画とはいえ、母親役がマトリックスシリーズでヒロインを演じたキャリー=アン・モスです。
この映画、人間がゾンビをペットにするというなんとも斬新な設定。
1950、60年代の設定のようで、とてもレトロな雰囲気の映像。
(車に乗って走るシーンでは背景と車がわざとに別だったりと、古めかしく描いています。)
映画には全員が白人出演であり、有色人種は全く出ていない。
当時の社会を徹底した設定の模様。
有色人種=ゾンビっすか・・?
ゾンビ映画だけにグロイシーンが少々ありますが、さほど気持ち悪くないです。
首輪をつけられ、メイドのようにコキを使われるゾンビ。(可哀相・・)
皆、ゾンビ役が上手で、本当のゾンビに見えてきます。
B級映画が好きな人には楽しめる映画なんじゃないかな、と思います。
たまにこうゆう映画も観たくなります。


おすすめ度 ★★☆☆☆