2011年6月22日水曜日

One Flew Over the Cuckoo's Nest 【カッコーの巣の上で】

1975年のアメリカ映画。1962年に発表されたケン・キージーのベストセラー小説を映画化。
監督はミロス・フォアマン
出演はジャック・ニコルソンルイーズ・フレッチャーなど。
ジャンルわけするのが難しいですが。社会派ドラマという事でヒューマンに分類します。



あらすじ
刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入ったマクマーフィは、そこで行われている管理体制に反発を感じる。彼は絶対権力を誇る婦長ラチェッドと対立しながら、入院患者たちの中に生きる気力を与えていくが……。



この映画、心に重くのしかかる衝撃の映画でした。
邦題が意味不明だったので、観る気がしなかったのですが、本当こんな名作早く観とけばよかったワイ!と思う作品です。
この時代の背景が皮肉ながらも描かれていると思います。
様々なキャラクターが色濃く描かれており、婦長役のルイーズ・フィッチャーの微妙な表情など本当に圧巻です。もちろんマクマーフィ役は彼しか出来ない役だと思います。
舞台は精神病院。
ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィの行動は痛快で、観ていて楽しくなるような爽快感でした。
患者達に、少しの生きる希望を与えたマクマーフィだが、病院へ抵抗していく事で、結果的には本格的な治療をされていく。
正常異常とは何か?
人間ひとりひとりの尊厳とは何か?
今一度、疑問が頭の中に渦巻きます。
最後のシーンはとてつもなく衝撃で、頭にこびりつています。
こんな出来事が実際にあった時代があると思うと本当に恐ろしいです。
今の時代に観ても素晴らしすぎる、本当に名作の中の名作だと思います。





おすすめ度 ★★★★★


LE PLACARD (The Closet)  【メルシィ!人生】

2000年のフランス映画。コメディです。
監督はフランシス・ヴェベール。(奇人たちの晩餐会の方です)
出演はダニエル・オートゥイユジェラール・ドパルデュー
この映画の出演陣、フランスではトップスター揃い、超豪華俳優さん達のようです。



あらすじ
妻子と別れ、勤務先のコンドーム製造会社でも居場所のない中年男ピニョン。リストラの危機に直面した彼は、隣人のアドバイスでゲイのふりをすることに。そんなピニョンの奇策は、世間体を気にする会社に思わぬ波紋をもたらす。




邦題がダサすぎて観る気がしなかったのですが、それとは裏腹に面白かった!(なんとかしよう!邦題!)
ワタシ的にはかなり笑いがツボで吹き出しまくり、爆笑してまいました。
ひとつの嘘から地味だった人生が逆転していくストーリーなのだけれど、思わぬ方向へいく様が観ていておもしろかった。
まあ、モロにシモネタが多い映画なので好き嫌いは分かれるかと思います。
ゲイならクビにならないっていうのも皮肉なお話ですよね~。
そういえばゲイっぽい・・あの人・・っていうのありますよね。
後味もすっきりと気持ち良いので、笑いのツボが合えばお勧めしたい映画です。



おすすめ度 ★★★☆☆

Betty Blue

1986年のフランス映画。重いラブストーリーであります。
監督はジャン=ジャック・ベネックス
出演はベアトリス・ダルジャン=ユーグ・アングラードです。


あらすじ
キュートでセクシーなベティは、しがないペンキ塗りをしている青年ゾルグと知り合い、激しい愛とセックスの日々を送る。彼女は感情の激しい性格だった。深すぎた愛のために、狂気へと落ちていく赤裸々に描く。



この映画のベティというオンナの子がとてつもなく激しい子で、うおお~っと感じる部分が多々ありますが可愛らしいんです。本能のまま感情を示すベティは同じオンナとして羨ましくも感じる部分があります。
主人公の恋人役の二人がとても素敵です。
愛すれば愛するほどに、ベティの精神が崩れ、孤独に陥っていく。
恋人のゾルグは優しく彼女を理解しようと受け入れようとする。(ゾルグみたいな理解のある男性がいれば女性は幸せ者ですね~。)
とにかくもう、二人の愛の深さが半端じゃない。
純愛であり、狂った愛でもあります。
これぞ究極の愛?!
誰でもこうゆう感情ってあるものなんじゃないかと思います。
観終わった後、鬱要素が強めなので後味があまり良くはないですが、すごく好きな映画です。
男性はなかなか理解できない映画なのかなーと思いますが。
ゾルグのストイックさを現代の男性陣に刺激を与えて欲しいものです。なんて・・




おすすめ度 ★★★★☆


Catch me if you can

2002年のアメリカ映画。1980年に出版されたフランク・W・アバグネイルJr.著の自伝小説を元に製作されたドリームワークス作品。コメディなの?個人的に、ヒューマンドラマに分けます。
監督はスティーブン・スピルバーグ
出演者はレオナルド・ディカプリオトム・ハンクスクリストファー・ウォーケンなど豪華な面々。



あらすじ
 高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れるのだった。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていくのだったが…。



この映画、実際に基づいた詐欺師のお話なんだけれど、面白い!
ディカプリオが当時の年齢から10歳ほど若い役を演じているのに違和感無し。それってスゴイ(甘いマスク、童顔なだけあるわね)
捜査官役のトム・ハンクスもかなり適役です!
緊張感のある追跡劇ではなく、軽いタッチで進んでいくのでとても観やすいです。
家族がバラバラになってしまい、家族と幸福を取り戻すため、心の隙間を埋めるために、詐欺を繰り返し大金を得るけれど、その努力は報われません。
まだ子供だというのにサラリと詐欺をして騙していく姿が清々しく感じました。(犯罪は犯罪ですが
ストーリー自体は、コミカルなコメディタッチで面白いですが、主人公の家族を失った孤独感もあります。
最後の後味もスッキリで良いです。犯罪者の映画とは思えないハッピーエンドです。
スピルバーグ監督なのが意外でビックリしました。
しかし、脚色はしているだろうけど実話って凄いなーと思います。


おすすめ度 ★★★★☆




2011年6月21日火曜日

Black Swan

2010年のアメリカ映画。日本では劇場公開中ですね。
監督はダーレン・アロノフスキー。サスペンススリラー映画です。
出演者は豪華!ナタリー・ポートマンヴァンサン・カッセルバーバラ・ハーシーなど。
なんと!ウィノナ・ライダーも出てますが、この映画ではイメージが違ってわからなかった。(母に言われ気付きました・・)



あらすじ
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するニナは『白鳥の湖』のプリマに抜擢。ただし芸術監督ルロイの演出で、純真な白鳥と邪悪な黒鳥との2役を演じなければならない。優等生タイプのニナは黒鳥をうまく演じることができず、しだいに精神的に混乱していく。



最近の映画をチェックするタイプではないのですが、コレは久々は観たい!と思いました。
体はかなりしぼりあげたようで、完全にバレリーナの体になっていたナタリー。
彼女の女優魂、かなり気迫を感じました。
ナタリー・ポートマンの迫真の演技が素晴らしすぎます完璧といっていい程。
ストーリーもとても見ごたえのある内容です。はっきりいって怖かった。
黒鳥を演じるために、優等生の自分を変えようとに色んな事をして、変えていこうとしますがなかなか変わる事が出来ずどんどん追い込まれ苦悩する主人公のニナ。
精神が次第に病的になって現実と区別がつかなくなっていく様を描いていくのですが、それがなんともリアルで怖いです。目が離せません!
ラストの黒鳥の踊りは本当に美しすぎます。
これは劇場で観るべき!手に汗にぎる作品です。
ナタリー・ポートマンに拍手!


おすすめ度 ★★★★☆






しあわせ

1998年のフランス映画。監督はクロード・ルルーシュ
出演はレッサンドラ・マルティネスピエール・アルディティローラン・イレールなど。
フランスの俳優さんは詳しくないのであまりわかりませんが、ローラン・イレールはバレエで有名ですよね。この映画でもヴェニスの街で踊るシーンがあります、すごく素敵です。


あらすじ
元プリマドンナのミリアムはダンス・パートナーだった夫に去られた心の痛手に苦しんでいた。最愛の息子セルジュと共にヴェネチアを訪れた彼女は、そこで画家ピエールと出会い、再び生きる喜びを手に入れる。しかし、それも束の間、ヨットで沖に出たピエールとセルジュが事故に遭い帰らぬ人となってしまう。哀しみに暮れる彼女は息子の遺品となったビデオカメラを手にある旅を始める……。



ストーリーは少々複雑なのですが、しあわせってなんだろうって映画。
不幸とは?幸せとは?
元夫が去ってから出会う画家のピエールは、とても深い言葉を言っているので私は言葉ひとつひとつが心に響きました。
大切なものを失いどん底になるミリアム。
誰かを失う悲しみは、自分自身で乗り越えていかなくてはならないもの。
生きるってのは悲しい事の繰り返し。
「幸せは貯金できない」
だけど、そこには見守ってくれている誰かがいる。
世の中には偶然と必然しかありえない。
私は好きな映画です。


おすすめ度 ★★★★☆

2011年6月20日月曜日

The Shining

1980年のアメリカ映画。スティーブン・キングの同名小説を映画化。ホラーです。
監督はもちろん!スタンリー・キューブリック
出演はジャック・ニコルソンシェリー・デュヴァル
超有名な映画です、本当に名作です。キューブリック節炸裂!


あらすじ
冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていたのだが……。



最高のホラー作品だと思います。私の中のトップに入ります。
クレイジーな演技をさせたら右に出る者はいない、ジャック・ニコルソン
それに奥さん役のシェリー・デュヴァルもなんとも不気味。
本当にこの二人、不気味な表情が上手すぎる。
スタンリー・キューブリックのつくる世界がスタイリッシュで気持ちが悪さ満点。
この映画の中に意味のわからない演出がありますが、それも不気味なのです。
映像、演出、音楽全てにおいて満足できる作品です。
どんどん頭がおかしくなっていく過程の異常さが、怖い。
All work and no play makes jack a dull boy
とひたすら同じタイピングするシーンがありますが、訳すと、
「仕事だらけで遊べない、今にジャックはもう頭が狂っちまう」的なとこでしょうか。
それがなんとも!怖い。
本当、キューブリックの作品って魅力的なんですよね。
今観ても、本当に良くできた作品だな~と思います。

私の一番びびったシーンです。
REDRAM
REDRAM
REDRAM

おすすめ度 ★★★★★

スタンリー・キューブリック監督の作品は他にも前にこちらも紹介しています。